国務長官の北京訪問、対中関係打開は見込まず=米大統領補佐官

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は16日、訪問先の東京でロイターなどの取材に応じ、ブリンケン国務長官が予定している北京訪問について、対中関係の打開につながることは見込んでいないとの考えを示した。

「ブリンケン長官の訪中は重要なイベントだが、米国の外交政策に関して言えば来週の最も重要なイベントでさえないだろう」と述べた。

その上で、世界の軍事2大国が「対立に向きを変える」ことがないよう、エスカレーションを管理することがブリンケン氏訪中目的の一つだと説明した。

ブリンケン氏は18─19日に北京を訪問する。当初は2月に訪問する予定だったが、中国の気球が米国に飛来した問題を受けて延期していた。

一方、サリバン氏はインドとの関係において「変革の瞬間」が訪れることを期待していると述べ、モディ印首相による来週のワシントン訪問の方が米国にとっては重要な外交行事だとした。

訪日中のサリバン氏は日本、韓国、フィリピンのカウンターパートと会い、地域の安全保障を巡り協議を行った。

15日には韓国の趙太庸国家安保室長、日本の秋葉剛男国家安保局長と会談し、今後数カ月以内に米国で開催される3カ国首脳会談の段取りについて協議。中国や北朝鮮との緊張が高まる中、日韓が関係改善に取り組んでいることを称賛し、「韓国と日本の関係の進展、2国間関係の強化は、3国間関係の強化に大きな影響を与えている」と述べた。

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