ベルルスコーニ元伊首相、86歳で死去…少女買春疑惑や脱税などたびたび物議

イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ元首相が12日、伊北部ミラノの病院で死去した。86歳だった。ANSA通信などが伝えた。戦後最長の計9年にわたって首相を務め、欧州でのポピュリズム(大衆迎合主義)の先駆けとなった。

首相在任中は、派手な振る舞いと暴言でたびたび物議を醸した。汚職や少女買春疑惑が浮上して退陣した後、2013年には脱税事件で実刑判決が確定し、上院議員資格を失った。昨年9月の選挙で返り咲き、直後に発足したメローニ政権の連立与党の党首を務めていた。

イタリアでテレビや日刊紙などのメディアグループを一代で築いた富豪で、サッカーチームの「ACミラン」を所有した。慢性骨髄性白血病で今年4月に緊急入院し、退院後の6月9日に再入院していた。

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